害虫駆除
活々とした庭木を日々、健全に管理していく上で一番気を付けなければいけないのが病害虫対策です。
冬期や春先は、まだ害虫が小さすぎて目に触れることが少ないので見落としがちですが、気がついた頃には、庭木の被害が深刻化しているということがよくあります。
毛虫を見つけて初めて消毒するのではなく、早めの予防が大事になってきます。 特に昨今、全国的に温暖化が進み毛虫の発生時期も通常より早くなっていると感じます。
◆庭木によくつく代表的な害虫を挙げてみました。◆
※害虫名をクリックすると画像が表示されますが、毛虫の苦手な人は、見ない方がよいかと…。樹木名 | 害虫 | 発生時期 | 人への被害 | 防除方法 |
マツ | マツカレハ | 7〜10月頃 | 毒針毛注意 | 下記参照 |
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ハダニ | 5月〜11月頃 | |||
ウメ | イラガ | 5月〜7月,8月〜10月年2回 | 毒針毛要注意 | |
モンクロシャチホコ | 7〜8月 | |||
カイガラムシ | ほぼ一年中 | |||
カシ | イラガ | 5月〜7月,8月〜10月年2回 | 毒針毛要注意 | |
アブラムシ | 4〜10月 | |||
オビカレハ | 4月〜5月 | |||
モミジ | イラガ | 5月〜7月,8月〜10月年2回 | 毒針毛要注意 | |
サザンカ・ツバキ | チャドクガ | 5月〜6月,8月〜9月年2回 | 毒針毛要注意 | |
タケ | タケノホソクロバ | 5月〜6月、7月〜8月、10月〜11月 | 毒針毛要注意 | |
ヒマラヤスギ | マイマイガ | 4月〜8月 | 毒針毛あり | |
スギドクガ | 5〜6月,8〜9月 | |||
マツカレハ | 7〜10月頃 | 毒針毛注意 | ||
モッコク | ハマキムシ | 4月〜11月 | ||
クロガネモチ | イラガ | 5月〜7月,8月〜10月年2回 | 毒針毛要注意 | |
カイガラムシ | ほぼ一年中 | |||
サクラ | アメリカシロヒトリ | 6月〜7月,8月〜9月年2回 | ||
マキ | ミノムシ | 7月〜8月 |
◆防除方法◆
防除方法には、有機リン系殺虫剤(乳剤)の散布が一般的です。
よく使われる薬剤として次のものが挙げられます。というか私がよく使う薬剤ですね。
名称 | 特長 | |
スミチオン |
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ディプテレックス |
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カルホス |
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(DDVP)デス |
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マラソン |
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マシン油 |
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展着剤 |
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殺虫剤を散布してから効力を有する期間は、約2〜3週間と言われています。
その間に雨が降ったりすると、もう少し短くなります。
ですので、害虫予防には、あまり早期に散布するのも無駄ですし、年1回だけしか散布してなかったら、次の発生時期には、もう薬剤の効力がなくなっているという事になります。そのため年に数回、的確な時期に的確な方法で散布する事が重要になって参ります。
また、毎回毎回、同じ薬剤を使用していると害虫もその薬剤に対して抵抗力をつけ、効き目がなくなってきます。ですので、意識的に他の薬剤と取替えローテーションして使うようにしています。