庭木に肥料は必要?
動物と同様、植物も生きていくために栄養補給が必要ですね。
私たち人間を含めた動物は、能動的に食べ物を摂取しますが、植物は、受動的に周囲の環境からしか、栄養を補給することができません。
植物は太陽から光合成を行い、水と二酸化炭素から炭水化物を作り出します。しかし、植物細胞を構成するそれ以外の栄養素は、主に根から吸収しなければなりません。森林地帯などの自然環境の中で育つ植物ですと、落ち葉や動物の排泄物、昆虫の死骸などが、そのまま植物の栄養素として根から取り入れられます。
しかし、一般家庭の庭木はどうでしょう?
庭木の根元は、大概きれいに掃除が行き届き、落ち葉ひとつ無い、ミミズ一匹もいない様な立派?な庭も少なくありません。
自然界の植物は、放っておいても活き活きと育ち、たわわに実を付け、多くの花を咲かせ、なおかつ病害虫には、ある程度の抵抗力を持っています。
しかし、家庭の庭木は、人間の都合に合わせた住環境なので、自然界ほどの健全さ力強さはありません。
そういった自然界の栄養分の代わりとなるのが、肥料ということになります。
庭木を健全に育てるためには不足しがちな栄養分を人工的に補う必要があります。